普段何となく口にする「ケバブ」、どういう意味か知っているでしょうか?
「ドネルケバブ」というネーミングでケバブを販売しているお店がありますが、この「ドネル」、どういう意味か知っているでしょうか?
ケバブとは、以下の画像のような、パンの中に肉や野菜をサンドして、マヨネーズベースのソースをかけた食べものを指します。
上の画像のような食べものは厳密には、ケバブサンドというのですが、サンドを略して「ケバブ」と呼ばれることがあります。
「ケバブ」は「焼き肉」という意味
「ケバブ」と聞いて想像するのは、ピタパンに肉と野菜を盛りつけソースをかけた食べ物でしょう。しかし厳密には違います。
実は「ケバブ」は「焼いた肉」のこと意味します。
ケバブ=焼き肉
ピタパンに肉と野菜が挟まっている食べものは、厳密には「ケバブサンド」と呼びます。
焼き肉をサンドしたもので、「ケバブサンド」ですね。
またトルティーヤという生地で巻いた食べ物はケバブラップと呼びます。
ケバブサンド、ケバブラップ、ケバブ丼、という呼び名がからもわかるように、「ケバブ」という語は「焼いた肉」を意味しているに過ぎないのです。
実際、トルコで「ケバブ」と注文すると、串にお肉が刺さった食べ物が出てくるそうです。 またトルコでなくても、日本の中東料理屋に行くと、ケバブという名前で、串焼きにした肉が売られています。
たとえば「アダナケバブ」や「シシケバブ」など。
「Doner(ドネル)」は「回転」という意味
ケバブと併せて良くみる単語といえば「ドネル」。
「Doner Kebab(ドネルケバブ)」という表記をよく見かけると思いますが、これはいったい何を意味するのか?
実は「ドネル」は、「回転」や「回す」を意味する言葉。
たとえば繁盛しているケバブ屋にいくと、肉が回りながら焼かれている光景をみる思います。下の動画みたいなやつです。
「回しながら肉を焼く」ということで、「ドネルケバブ」です。
ケバブサンドの発祥はトルコではなくドイツ
「ケバブといえばトルコ!」
そんなイメージが強いですが、「ケバブサンド」の発祥はトルコではなくドイツだそうです。
肉を回しながら焼く調理の仕方はトルコが発祥なのですが、その肉をパンにサンドしたのはドイツ。
トルコからドイツに移民した人が、肉をパンに挟んだ売りは始めたのが発祥だそうです。
英BBCによれば、今欧州で広く見られるように、パンに肉とサラダを挟み提供したのは、1960年にトルコからドイツへ移民としてやって来たヌルマンさんが、1972年にベルリンで始めた露天に端を発するそうだ。トルコ・ドネル製造業者協会も、2011年にヌルマンさんを「考案者」として認定している。
ケバブサンドはドイツ、ケバブはトルコ
「ケバブ(焼いた肉)」は1836年ごろからトルコで食されていたらしく、イスタンブルでは1940年ごろから提供されるようなったそうです。
ケバブという言葉は、トルコ以外の中東諸国でも使われているものです。ですから、ケバブという言葉がトルコ発祥かはわかりません。
ちなみにかつては垂直にお肉を焼くのではなく、真横にして回転させながら焼いていたそうです。また、お肉を回転させながら焼く機会もほとんどがドイツ製。
ドイツのベルリンでは、ケバブ屋は1000店以上も。
一方、日本は50件ほど。それでも多い。
観光客や外国人が集まる場所にケバブ屋は多い
最近2020年前後から、観光客が増加したからなのか、東京ではケバブ屋が増えました。
特に多いのが秋葉原、原宿、上野、六本木。その他、新宿・大久保・高田馬場など、観光客や外国人が集まる地域に、ケバブ屋は点在しています。
たとえば、観光地でいえば秋葉原は5件、上野は4件。
外国人労働者や留学生が集まる地域の新宿・大久保・高田馬場は5件以上あります。その他、赤羽や王子など、アジアの方が多い地域でもケバブ屋をたくさん見つけます。
また最近ではネットでもケバブサンドのセットを購入できるようになりました。
東京でおすすめのケバブ屋は以下のページで紹介しています。