飯田橋から神楽坂駅に向かう途中の三年坂という路地にあるお店「アラビックカフェ & デリアブイサーム」。
なんとも読みにくいお店ではあるが、ここのケバブはとてもおしい。これまでいろいろなお店のケバブを食べてきたが、ここのチキンは都内で一二を争うレベルなのではないかと思った。
お店の外見は今風のカフェをほうふつとさせるナチュラルな色みであり、ケバブ屋としてはこういった外観のお店は非常にめずらしい。
ケバブ屋といえば赤や黄色など、目立つ色を基調とした、主張が強いお店が多い。以下がその一例だ。ケバブが好きな方であれば赤や黄色いケバブ屋が多いのはなんとなく共感してもらえるだろう。
一方で、飯田橋の「アラビックカフェ & デリアブイサーム」は非常に落ち着い雰囲気の外観になっている。


こういったいい感じのケバブ屋はなぜ今までなかったのだろうか。
このお店は、テイクアウトはもちろんのこと、店内でイートインも可能だ。
メニューはケバブサンドやケバブごはんといったポピュラーなメニューから、バゲットを使った「ケバブバゲット」といった変わり種もある。
また、コシャリというエジプトのソウルフードなるものがあるらしく、食べログの口コミでは絶賛されていた(食べログ)。
料理の写真は公式サイトで確認可能だ(公式サイトのメニュー一覧)。

チキンがとにかく美味しい
今回は初めてなので、というとりあえずケバブサンド注文した。イートインの場合に限られるのかもしれないが、スープがついてくる。


一見、シンプルなケバブサンドだが、味は非常にいい。
チキンのケバブサンドなのだが、チキンがごろっと大きくて食べごたえがあるし、しかもめちゃくちゃぷりぷりしている。
ケバブのチキンはパサパサしていることが多い。もちろん例外もあるが、屋台のケバブ屋は、あまりいい肉を使ってはないだろうと思われるチキンがほとんどだ。
一方でここのチキンはとてもプリプリしている。そしてスパイスの味も、肉そのものの味もいい。おそらくチキンだけで食べても美味しいだろう。
その他、パンの焼き加減のソースの絡み具合も、とにかくすべてがいい感じだ。1つの料理としての完成度が高いのだ。おそらくしっかりプライドをもってケバブを提供しているのだろう。
スイーツも充実している
ケバブサンドがあまりにも美味しかったので、このお店を応援したいという気持ちが芽生え、他のメニューも注文してしまった。
以下はチーズケーキとチャイだ。チーズケーキは普通の、ホームメイドのチーズケーキだといえる。

またキャロットケーキが人気だということで、キャロットケーキをテイクアウトした。キャロットケーキを食べたのは初めてだったが、とりあえず美味しかった。

他にも焼き菓子がある。先のチャイ以外にもソフトドリンクとコーヒーもあって、ケバブ屋としてだけではなく、カフェとしても利用できそうだ。
ケバブの味はもちろんこと、店の雰囲気も、メニューの充実度も申し分ない。末永く存続してほしいケバブ屋である。