池袋の北側。出口としては西口をでて、「文化通り」という夜のお店が軒を並べるあまり文化的ではなさそうな通りを抜けたところに、今回紹介するナイスケバブはある。
入れ替わりが激しいケバブ業界であるが、なかでもナイスケバブは2013年頃からすでに存在しており、今日まで店名も変わらず、おそらくスタッフも変わらず、存続し続けている。そういったケバブ屋はたいへんめずらしい。
口コミをみた感じだと、ナイスケバブで夜食を買っていく人が多いようだ。夜のお店の人が、夜勤用の食事として購入していくのだろう。こちらのお店は何度も訪問しているが、たしかにテイクアウトしていく人を多い。
メニューはシンプル
ナイスケバブは、おそらくスタッフが1人か2人かしかいない。いつ訪問しても同じお兄さんが店番をしている。
小さなお店なのでメニューはいたってシンプルであり、お店の前で焼く肉をつかったメニューのみだ。
ケバブサンド、ケバブラップとそしてケバブライスといういわゆるケバブ丼的なメニューがあるのみ。
ケバブサンドは非の打ち所がない
このお店ではケバブサンドもケバブラップを食べているが、とくにおすすめしたいのはケバブサンドだ。
肉はチキンを使用ており、野菜はキャベツのみ。シンプルなケバブサンドであるが、細かい部分にも配慮されている。
まず、肉は注文を受けてから切り落としてくれる。たいていのケバブ屋では、焼きたての肉は食べられない。事前に焼かれ、炊飯器で保温されていたものが使われる。
しかしナイスケバブは違う。注文を受けてから肉の塊から肉を切り落とし、それを盛り付けてくれる。4回訪問していつもそうだったので、間違いないだろう。
さらに嬉しいのは、パンをしっかり焼いてくれることだ。
ケバブサンドは、ピタパンをしっかり焼くか、焼かないかで全体の味に雲泥の差がでる。にもかかわらず、ちょっとしか焼いて終わりのケバブが多い。全く焼かないケバブ屋すらある。面倒なのは理解できるが、どれだけ肉の味にこだわっていても、火が通っていないパサパサのパンを使われたのでは、味が台無しだ。それをわかっているケバブ屋は少ない。本当に。
しかしナイスケバブは違う。しっかりと、その香ばしさを楽しめるほどに、時間を惜しまずにパンを焼いてくれるのだ。微妙なケバブが続いているときに、こういった香ばしいケバブを食べると、涙がでそうなほどにホッとするものだ。
ソースのバランスについても、肉、野菜にまんべんなくかけてくれて、味気ない部分が一箇所もない。全体のもりつけも、肉と野菜が均一にサンドされており、最初から最後まで、肉の美味しさを楽しめる。
細かいところに気を配り、手間を惜しまず美味しいケバブをつくってくれる。非の打ち所がない。そんなケバブサンドだ。
ケバブラップはボリューム満点
個人的にはケバブサンドがおすすめだが、ケバブラップも美味しい。
前述のとおり肉は注文してからカットしてくれる。またソースや盛り付けのバランスもとてもよく、最初から最後まで飽きることはない。
ちなみに辛口ソースはめちゃくちゃからいので注意してほしい。一度注文したら口唇がヒリヒリするくらい辛かった。
店舗情報
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- 営業時間:11:00~翌3:00ころ
- アクセス:池袋駅西口から徒歩5分ほど